赤ちゃんのホワイトノイズとシーッ音:安全に使うためのポイント
一定のシーッという音ややわらかなホワイトノイズで、赤ちゃんが落ち着きやすくなったと感じるママ・パパは多く、特に生後数か月のころによく聞かれます。やさしく使えば、寝かしつけのルーティンの心強い味方になります。ただし、音が大きすぎたり近すぎたりすると、小さな耳には good ではない可能性があります。ここでは、控えめに安全に使うための方法をご紹介します。

ポイント
- 音量は小さめに。目安は、隣の部屋で聞こえるやわらかなシャワーの音くらいです。機器の最大音量では絶対に使わないでください。
- スピーカーはベビーベッドから十分に離して置き、ベッドの中や柵に取り付けるのは避けましょう。
- 夜通し音が必要でない場合は、スリープタイマーやフェードアウトを活用しましょう。
- 音はあくまで安心感を与えるためのもので、問題を解決するものではありません。睡眠や授乳について気になることが続くときは、小児科医に相談してください。
赤ちゃんがシーッ音やホワイトノイズを好むことが多いのはなぜ?
よく言われる理由のひとつは、赤ちゃんはお腹の中で、血流や心臓の音、こもった話し声など、絶え間ない音に包まれて何か月も過ごしているから、というものです。静かで一定の「シーッ」という音やザーッという音は、無音の部屋よりも赤ちゃんにとって馴染みのある音に感じられるのかもしれません。この音で落ち着きやすくなると感じる親御さんは多いものの、赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。
一定の背景音は、ドアの閉まる音、犬の鳴き声、外の車の音など、眠りの浅い赤ちゃんをびっくりさせてしまうような突然の物音をやわらげてくれることもあります。ただし、ホワイトノイズが赤ちゃんの睡眠をどのくらい助けるかについての研究は限られており、結果も一様ではありません。必ず効く方法というより、「安心につながるかもしれない工夫のひとつ」と考えるのがおすすめです。
音があってもなくても気にしない赤ちゃんもいれば、静かなほうが好きな赤ちゃんもいます。音が役に立っていないようであれば、無理に使い続ける必要はありません。
音量は小さめに
いちばん大切なのは音量です。赤ちゃんの耳は小さくて繊細で、ノイズマシンやアプリの中には、最大音量にすると思った以上に大きな音が出るものもあります。目安は、普通の会話より小さい音量です。ヘアドライヤーではなく、隣の部屋で静かに流れているシャワーの音をイメージしてください。
音量を調整するときは、スピーカーのすぐそばではなく、赤ちゃんの頭が来る位置に立って確認しましょう。音に負けないよう声を張らないと会話できないなら、大きすぎます。必要だと思うよりも低めから始め、足りなければ少しずつ上げてください。
泣いている赤ちゃんの声をかき消そうと、音量を上げるのはやめましょう。赤ちゃんが泣いているときは、たいてい音ではなく、あなたの関わりが必要です。
機器を置く場所
スピーカーやスマートフォン、タブレットは、ベビーベッドから十分に離し、できれば部屋の反対側に置きましょう。ベッドの中やマットレスの上、ベッド柵に掛けて使うのは絶対に避けてください。距離をとることで赤ちゃんの耳に届く音が小さくなり、コードや機器にも手が届かなくなります。
安全な睡眠環境の基本も忘れずに。かためで平らな寝具を使い、赤ちゃんは仰向けに寝かせ、ベッドの中には何も置かないようにします。おもちゃ、枕、機器なども置かないでください。スマートフォンやタブレットは棚やタンスの上に置き、あとから小さな手が届かないようにケーブルもしっかりまとめておきましょう。
スマートフォンを使う場合は、機内モードやおやすみモード(集中モード)をオンにしておくと、通知で音が途切れたり赤ちゃんが起きたりするのを防げます。
一晩中流す?寝つくまでだけ?
これが唯一の正解、という答えはありません。赤ちゃんが寝入るまでだけ流して、しばらくしたら止まるようにしているご家庭もあれば、生活音をカバーするために夜通し小さな音で流しているご家庭もあります。音がゆっくりフェードアウトするタイマーを使うのは、ほどよい折衷案で、赤ちゃんが音にさらされる時間も抑えられます。
夜通し流す場合は、音量と距離にいっそう気を配ってください。赤ちゃんが成長するにつれて、少しずつ音量を下げたり、使う頻度を減らしたりして、眠るために音が欠かせない状態にならないようにしている親御さんも多くいます。
iPhone・iPad向けアプリ「Sleepy: Sleep Sounds」には、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズに加えて、赤ちゃん向けのシーッ音や心臓の音が入っています。つなぎ目のないシームレスなループと、ゆっくりフェードアウトするスリープタイマーを備え、画面をロックしたままでも再生できます。セットしたら、iPhoneは部屋の離れた場所に置いておけます。
音の選び方
シーッ音、心臓の音、ホワイトノイズのほか、ピンクノイズやブラウンノイズ(より低く、ザーッという雑音感が少ない音)などが、よく選ばれています。赤ちゃんにはどれが優れているかを示す確かな根拠はないため、わが子が落ち着きやすく、ご自身の耳にもきつく感じない音を選んでください。
ループがなめらかな音を選びましょう。ループのつなぎ目に途切れや不自然な飛びがあると、眠りの浅い赤ちゃんは目を覚ましてしまうことがあります。打ち寄せる波や雷のように急に大きくなる音より、変化の少ない一定の音のほうが向いていることが多いです。
音を替える前に、まず数日間は同じ音を試してみましょう。いつも同じであることが、赤ちゃんにとって寝る前の流れを予測しやすくする一因になることがよくあります。
小児科医に相談したほうがよいとき
ホワイトノイズやシーッ音は、あくまで安心感を与えるためのものです。授乳の問題、病気、逆流、そのほか赤ちゃんがよく眠れない原因を解決してくれるわけではありません。なかなか寝ついてくれないことが多い、つらそうに見える、いびきをかく、息づかいが荒いなど、睡眠のことで心配があるときは、小児科医に相談してください。
毎晩音を使っている場合は、健診のときに伝えておくとよいでしょう。赤ちゃんの聴力について気になることがあったなら、なおさらです。小児科医は赤ちゃんに合わせたアドバイスをしてくれますので、そのアドバイスを最優先にしてください。
よくある質問
新生児にホワイトノイズを使っても安全ですか?+
新生児に使っている親御さんは多く、音を小さくし、離れた場所から流すのであれば、一般的には問題ないと考えられています。気をつけたいのは、音量、置く場所、流す時間の長さです。音は小さめに、機器は部屋の離れた場所に置き、心配なことがあれば小児科医に相談してください。
赤ちゃんにはどのくらいの音量のホワイトノイズがよいですか?+
普通の会話より小さい音量です。測るときはスピーカーのそばではなく、赤ちゃんの頭がある位置で確認してください。別の部屋から聞こえるやわらかなシャワーの音が目安になります。機器の最大音量では絶対に流さないでください。
シーッ音はホワイトノイズより効果がありますか?+
どちらがよく効くかを示すはっきりした根拠はありません。リズミカルな「シーッ」という音に反応する赤ちゃんもいれば、一定のホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズで落ち着く赤ちゃんもいます。まずは数日間ひとつ試してみて、赤ちゃんに合うものを選びましょう。
赤ちゃんが寝たらホワイトノイズは止めたほうがいいですか?+
ご家庭の判断でかまいません。赤ちゃんが寝たあとにフェードアウトするタイマーを使えば、音にさらされる時間全体を抑えられます。一方で、生活音をカバーするため夜通し小さな音で流しているご家庭もあります。どちらの場合も、音量は小さく、機器はベビーベッドから十分に離してください。
赤ちゃんがホワイトノイズに頼るようになりませんか?+
ほかの寝る前の習慣と同じように、音がある中で寝ることに慣れる赤ちゃんもいます。気になるようであれば、数週間かけて少しずつ音量を下げたり、タイマーを短くしたりしてみてください。睡眠の習慣がご家族の負担になっている場合は、小児科医が力になってくれます。
